「葬儀社選びで大失敗……」絶対に注意するべき落とし穴3つ

手を合わせる

「本当に突然の事だったし、葬儀のことはよくわからなくて……」

格安葬儀をうたう葬儀社に依頼したものの、後日高額な請求書が届き愕然……。そういった葬儀に関するトラブルが近ごろ増えています。

悲しみの最中にいらっしゃるご遺族がこういった心無いトラブルに巻き込まれないためにも、Sapporo家族葬編集部・編集長桑田が葬儀社選びのポイントについて実体験を交えながら解説いたします。

格安葬儀は「追加費用」を要チェック

「費用を抑えた葬儀ができる」という謳い文句で価格を掲載しておきながら、よくよく隅の方まで文章を読むと「追加費用」の項目が小さい文字でびっしり書いていませんか?

葬儀費用を数万円と表示しておきながら、実際は追加費用が必須という葬儀社が実在するのです。

故人と過ごす最後のひと時を心温まるものにするためにも、こういった葬儀社は避けた方が良いでしょう。

「事前見積り」がない葬儀社は避ける

一般的な葬儀社では、事前に葬儀の見積もりを無料で出してくれます。たとえ時間がない時でも、もし追加費用が必要な場合はその旨を電話で説明してくれますよ。

「日時や会場の都合」と言って、具体的な金額を提示せず契約を迫るような葬儀社は避けましょう。

白ナンバーの車を搬送車として使用していないか?

自家用車のような白ナンバーの車で故人を搬送すること自体は違法ではありません。

ただし、代金を受け取ったうえで白ナンバーの車を搬送に利用するのは違法行為です(貨物自動車運送事業法)。

街で見かけるタクシーも緑ナンバーですよね?営業目的で業務として車を使用する場合、本来は正式な手続きを経て緑色のプレートのナンバーを使うのです。

こういった正式な手続きを怠っているような悪質な業者に依頼するのはトラブルの元になりやすいでしょう。

信頼できる葬儀社を選ぶためには?

全国展開している大手の葬儀社に関しては、サービス面で大きな問題はない場合が多いでしょう。ただし、こういった大手葬儀社は金額もやや高くなる傾向があります。

費用を抑えた葬儀が希望でしたら、地元の小さな葬儀社も選択肢の一つです。ほとんどの葬儀社で電話での相談を受け付けているので、まずはお近くの葬儀社へ電話で相談してみましょう。

この時にチェックしたいのは次の3つ。
・あまりに契約を急かしていないか?
・追加費用の説明や、金額の明示をしてくれるか?
・状況に合わせて親身に相談に応じてくれるか?

さいごに

私は数年前に、知人の紹介もあって札幌の小さな葬儀社に依頼をしました。当時の私は様々な事情を抱えていましたし、葬式のために何から準備するべきなのかも全くわからない状態でした。

あのとき、途方に暮れていた私が深夜にかけた一本の電話に、親身に応じてくれたのがその小さな葬儀社さんでした。規模は小さいながらも誠実な対応で、その後の葬儀も全て滞りなくサポートしていただきました。

葬儀の形はそれぞれの家族によって違うものです。参列者の多い豪華な葬儀もありますし、身内だけのしめやかな家族葬なども現代では一般的になっています。

それぞれの希望に合わせた形で丁寧にサポートしてくれる誠実さがあるかどうかは、電話対応ひとつでもわかるものです。

葬儀社選びに悩む場合は候補をいくつか探しつつ、まずは電話で相談してみることをお勧めします。